忙しい毎日を全力投球で頑張っているうちに、気がつくとストレスがたまって心がキシキシしてしまっていることはありませんか? ストレス解消の効果があると言われている「幸せホルモン」を出す習慣を身に付けて、たまったストレスはその都度上手にリセットしていきましょう。そこで今回は、幸せホルモンの正体、「オキシトシン」と「セロトニン」について詳しく解説していきます。
「幸せホルモン」オキシトシンとセロトニンとは?
私たちが体内で分泌しているホルモンは実にさまざまです。その中でも、ストレスを解消する働きがある「オキシトシン」や「セロトニン」は「幸せホルモン」、「恋愛ホルモン」などと呼ばれていて、私たちの心と身体に深い関わりがあります。
例えば、脳下垂体で作られる神経伝達物質「オキシトシン」は、母親が赤ちゃんに授乳する際や、出産時に陣痛を促すためのホルモンとして知られていましたが、近年の研究では人間同士の信頼や心の交流を深める働きがあることも分かってきました。
そしてこのオキシトシンの分泌により活性化されるのが、もうひとつの幸せホルモンである「セロトニン」です。ノルアドレナリンやドーパミンとともに「三大神経伝達物質」とされているセロトニンは、気持ちの安定に大きく左右するホルモンだと言われています。
どうしてストレスが解消されるの?
オキシトシンはもともと、妊娠や出産、育児に関わる女性特有のホルモンだと考えられてきました。ところが近年の研究によって、このオキシトシンが男性にも分泌されていることが明らかに。その主な作用としては、「他人を信頼する」、「人間関係を良好に保とうとする」、「闘争心を抑制する」、「恐怖や焦りなどを抑制する」といったものがあり、日常生活でストレスの原因となり得るものを遠ざけてくれると考えられています。
また、このオキシトシンが分泌することで活発化するセロトニンには、感情をコントロールする働きがあるため、嫌なことがあったり落ち込んだりといったネガティブな感情を長引かせず気持ちをポジティブにしてくれる効果があり、ストレスに強い心を育んでくれるのです。
反対にこのセロトニンが不足すると、感情を抑制できずに喜怒哀楽が激しくなり、イライラや不安感が続くことで不眠もしくは過眠の症状が出ることも。
オキシトシンとセロトニンを増やす方法
では、ストレス解消に効果的な「オキシトシン」と「セロトニン」の分泌を増やすにはどうすれば良いのでしょうか。主な方法は以下の通りです。
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- 恋人とのスキンシップを積極的に
- 動物と触れ合う
- 朝日を浴びるようにする
- 映画や本などで感動をする
- 人に親切に接する
- 相手の立場や気持ちを思いやる
- 早寝を心掛ける
- 就寝前は携帯電話を操作しない
- 発酵食品を積極的に摂取して腸内環境を整える
- 適度な運動を取り入れる
意味もなく続くイライラや気持ちの落ち込みは、ストレスがたまっているサイン。幸せホルモンをしっかりと補充して、ストレスを上手に解消していきましょう!